懐かしい漫画を久しぶりに本棚から取り出して読んでいます。
11年前、鳥と暮らし始めた頃に出会った漫画です。
私が最初に迎えた鳥は、文鳥。
生後1ヶ月半の、まだ挿し餌が必要な白文鳥のヒナでした。
何しろ私は鳥を飼うのが初めてだったので、きちんと世話をするために、まずは勉強をせねば!と、飼育書を買って熟読。
そして、そういう一般の飼育書に加えて役に立ったのが、文鳥のエッセイ漫画でした。
文鳥を飼っている漫画家さんが、文鳥との暮らしの中の色んなエピソードを描いた漫画は、文鳥の特性や飼育ノウハウを知る助けになりましたし、「わかるわかる!」「文鳥って、こんなに可愛いんだな!」と、漫画家さんの文鳥愛に共感しながら楽しく読んだものでした。
その後も自分の愛鳥が病気になったりして、情報が欲しくなったときなどにも、読み直してきました。
『すぴすぴ事情~白文鳥偏愛日記~』
最初に買ったのが、立花晶さんの『すぴすぴ事情~白文鳥偏愛日記~』(白泉社)。
立花さんが1羽飼いで大切に育てられていた白文鳥スピカちゃんとの暮らしのエッセイが綴られています。
いかにも文鳥らしい表情を切り取って描かれている文鳥の絵にはリアリティがあり、なおかつ、とても可愛い。
立花さんが描く文鳥の絵が、私は好きです。
『すぴすぴ便り~白文鳥偏愛通信~』という続編もあります。
立花さんは、今も『メロディー』誌で文鳥エッセイ漫画『ぶんぶんのーと』を連載されています。
『文鳥様と私』
2つ目のオススメは、今市子さんの『文鳥様と私』(グリーンアロー出版社)。
20巻まで出ている長編です。
こちらは文鳥多頭飼いの大所帯。
お世話の仕方もちょっとワイルドですね(笑)。
文鳥を面白おかしくデフォルメされて描かれているんですが、登場する大勢の文鳥の個性を分かりやすく一羽一羽描き分けておられるのがスゴイと思います。
母鳥から育児放棄されたため、生後3日目から今さんが人工飼育したナイゾウくんの話が、私は一番印象に残っています。
『百鬼夜行抄』
飼育エッセイ漫画ではないのですが、今井市子さんの『百鬼夜行抄』という作品にも文鳥が登場します。
といっても文鳥そのものではなく、文鳥の姿をした妖魔なんですが(笑)。
妖魔と通じ合う特別な力を持つ主人公が、物語の早い段階で出会うのが「尾白(白文鳥)」「尾黒(桜文鳥)」という2羽の妖魔。
ホラージャンルに入る作品なので全体として怖い話なんですけれども、そんな中にあって「尾白」と「尾黒」はお笑い部門を担当しているので、この2羽が出て来る場面になると、少し緊張感から解放されてホッとします(笑)。
私がとても好きなキャラクターです。
3作品とも素敵な作品ですので、興味のある方は、ぜひ!