鳥と社会

鳥飼いさんの実態に迫る!~各種調査データから~

鳥を飼っている人って、一体どれぐらいいるんだろう?
どんな人たちなんだろう?

そういう興味を抱いたこと、ありませんか?

政府や各種団体が過去に行ってきた調査の中には、鳥など動物を飼っている人について調べたものもあり、一つ一つ見て行くと面白いんですよ!

今日はそんな調査データをいくつか拾い上げて紹介していきます。

鳥は4~5番人気のコンパニオンアニマル

まず一つ目の問いは、日本で鳥と暮らしている人がどれぐらいいるのかということ。

日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」

これについては、日本獣医師会が2014年度に行った「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」の結果が興味深いです。

犬・猫を飼っている人を対象にした調査ではありますが、本調査に先立って行われた事前調査の中で鳥など他の動物についても少し尋ねているんですよね。

その調査結果を見てみると、動物を飼っている人が全体の33.3%(飼っていない人が66.7%)。

一番多いのは犬で、内訳は小型犬7.6%、中型犬4.8%、超小型犬2.3%、大型犬1.3%。

2番目に多いのは猫(10.2%)、3番目は魚(金魚5.5%、熱帯魚2.7%)、4番目は亀(2.2%)、そして鳥は5番目に人気(2.1%)の動物らしいです。

内閣府「動物愛護に関する世論調査」

もう一つ、コンパニオンアニマルの人気を知ることができる別の調査としては、ややデータが古くなりますが内閣府が行っている「動物愛護に関する世論調査」 (2010年実施)があります。

この調査でも、動物を飼っている人が34.3%だという結果が出ています。

日本人の3人に1人が動物と一緒に暮らしているということになりますね。

この調査によると、飼われている動物の種類の内訳は以下の通り。

動物を飼っている人の中でのパーセンテージなので、日本獣医師会の調査データより高めの数値になっています。

犬、猫、魚、鳥、昆虫の順に多く、この調査では鳥は4番人気なんですね。

鳥を飼っている人の割合は、動物を飼っている人(34.3%)×その中で鳥を飼っている人 (5.7%)=2.0%。

日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」の2.1%とほぼ同じ数値です。

50人に1人が鳥飼いさんだってことだね!

鳥は、都市部や集合住宅に住む人の間で特に人気

「動物愛護に関する世論調査」(内閣府)データから、どんな人が鳥と暮らしているのかもうかがい知ることができます。

たとえば、大都市ほど鳥と暮らす人の割合が高いこと。

このデータは動物を飼っている人の中でのパーセンテージです。

一緒に暮らす動物として鳥を選ぶ人の割合の高さを都市規模別に比べると、「大都市(東京都区部と政令指定都市)>中都市>小都市>町村」

犬の場合は「小都市>中都市>町村>大都市」、そして猫は「小都市>町村>中都市>大都市」で、大都市で飼う人の割合が低いので、鳥とは対照的ですよね。

このあたりは、都市規模によって住宅事情が異なることが深く関わっているのだろうと考えられます。

このデータは動物を飼っている人の中でのパーセンテージです。

なんといっても犬は、一戸建て住宅に住んでいる人たちの間での人気が圧倒的に高い!

猫も、集合住宅より一戸建て住宅の人の方が飼う人の割合がやや高めですね。

それに対して、鳥の場合は、一戸建て住宅よりも集合住宅に住んでいる人の方がより好んで飼う傾向がある

魚や昆虫やねずみ(ハムスターなど)にも、鳥と似た傾向を見てとることができますね。

要するに、鳥は犬猫と比べると、全体的に小型である場合が多く、鳴き声や臭いなどで近所に迷惑をかける心配が比較的少ないことから、都市部や集合住宅でも飼いやすいと思われる傾向があるのでしょう。

鳥を飼う人が幅広い年齢層に分布する女性、若年層と高齢層に2極化する男性

鳥を飼っている人の割合を性別・年齢別に見てみると、次のようになっています。

このデータは動物を飼っている人の中でのパーセンテージです。

まず、女性は幅広い年齢層で鳥を飼う傾向があることが分かります。

60代だけが目立って低く、20代もやや低めではありますけれども、全体的に見ればグラフの形は平らです。

一方、男性のグラフには2つ特徴があり、まず分かるのは、鳥を飼う男性は20~30代の若年層と60代以上の高齢層に2極化しているということ。

40~50代男性で鳥を飼う人は非常に少ないようですね。

さらに男性のグラフは全体的に右肩上がりの形をしていて、男性は高齢者の方が(特に70代)鳥を飼う割合が高いこともうかがえます。

若い世代の「鳥好き男子」と高齢の愛鳥家男性とでは、もしかすると鳥の愛好の仕方に違いがあるかもね!?

鳥は複数飼いする人が約40%

飼い方の特徴としては、鳥は複数飼いする人が多いということがデータから明らかです。

このデータは各動物を飼っている人の中でのパーセンテージです。

「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」(日本獣医師会)のデータによると、鳥を飼っている人のうち、1羽飼いの人が60.7%と半数以上ではあるのですが、2羽以上飼っている人が39.3%も占めるとのこと。

犬が、犬種を問わず1頭だけで飼育されていることが多い(90%前後)のとは対照的ですよね。

これについてもやはり、鳥の「飼いやすさ」が理由の一つとして挙げられるのではないでしょうか。

私がやや意外に思ったのは、猫です。
鳥とほとんど同じぐらいの割合で複数飼いする人が多いんですね!

鳥の飼育のためにかける費用は年間41,514円

鳥の「飼いやすさ」は、住環境のみならず、費用についても言えることです。

アニコム損保が行った「ペットにかける年間支出調査 2019」という調査があるんですが、それによると、鳥を飼っている人が2019年の1年間にかけた飼育費用は41,514円。

41,514円の内訳は、フード・おやつ代が16,721円、光熱費が10,647、日用品代が8,437円、病気やケガの治療代が5,710円なんだって!

同じ調査で、犬が306,801円、猫が158,680円であるのと比べれば、ずいぶん低い額ですよね。

ただしこの調査はペット保険契約者が対象で、動物の世話への意識が特に高い人たちにサンプルが偏っているので、出費額が全体的に高めに出ているものと思われます。

 

結論から言うと、鳥は「飼いやすい」。

犬猫ほどお金はかからないし、住環境による制約が少ないからマンションやアパートでも飼うことができる。

鳥のように、愛情豊かで、知能が高く、可愛い動物が一緒に暮らしやすいというのは、本当に幸せなことですね。

ただ、鳥が簡単に飼えてしまうがゆえに、一部には、鳥の世話にきちんと責任を持たないで、安易な気持ちで飼い始める人もいると思うんです。

それはとても気掛かりなことです。

ボクたちのこと、一生可愛がってね!

鳥を心から愛する鳥飼いさん、鳥の魅力について語り合える人がもっともっと増えると良いですね!